ラベル 雑記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 雑記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

正解はひとつではない。

2017/03/10

岡村隆史さんのオールナイトニッポンをラジコのタイムフリーで聞きながらブログを書いている。
すげーわ、タイムフリー。深夜の番組を視聴するのに凄くありがたい。
ただ、こんなブログでも執筆に集中すると全然耳に入ってこないのが玉に瑕。

さて、今日はアパレル業界での転職ならクリーデンスのメルマガから。
今回は「気の求人は?!お問い合わせ数ランキング」と題された内容が掲載されていた。
以下はその集計の表と引用文である。

グラフは、クリーデンスがウェブサイトに掲載している求人と、それらの求人へのお問い合わせの数を職種別に比較したものです。 これによるとデザイナー、MD、生産管理などモノづくりに直接かかわる職種でお問い合わせ件数の割合が求人件数のそれを上回っており、求職者がより注目していることが分かります。 その一方で店長・販売職はお問い合わせの割合の方が低く、もちろん求人が勤務地などによって細分化しているのも一因ですが、やはり長く続く店頭系職種の人材不足があらわれているようです。


まあ妥当なところだろうなと。
この記事でも書いたが、やはり販売員は不人気だし人が集まらない模様。
ショッピングセンターなどのショップを見ても結構な割合でスタッフ募集のポスターを見かける。

販売職がなぜ不人気なのか私が指摘する必要がないほど明らか(長時間労働、低賃金、休みが取れない)であるが、
販売職から別の職種に移る場合、どういうケースがあるのか筆者の経験をもとに考えて見た。

1:本部にある部署に異動する
今の会社が気に入っているのであれば、これが一番手っ取り早い。
転職は体力も時間も必要となってくるので結構大変。
何よりその会社が好きなら辞める必要はない。
会社によっては試験などがあるようだが、経験を積んで本部に上がる人も筆者の周りにはいた。
狭き門かもしれないが、腰を据えて(?)取り組める一つの方法である。

2:販売職以外に転職する。
転職は大変だと先述したが、本部への狭き門に何年も挑戦するならば思い切って転職するのもあり。
筆者もこのタイプで、何年経っても本部に行けない先輩を見ていると「サッサと辞めるのが得策」と思っていた。
幸い、販売職で従事していた会社の取引先が営業職を募集していたので、トントン拍子で決まったのは運が良かった。
そう、転職なり本部への異動であり「運」や「タイミング」も大事になってくる。
こればっかりはなんとも言えないので、その人本人の思い切りにもよるだろう。
余談だが、噂に聞く限りでは販売職時代の先輩はまだその会社にいるらしい。しかも販売で。
動かない人は動かない。それもまた人生。

3:そもそもアパレル業界から離れる
若ければ若いほど、この決断は早い方がいい。
販売を長年続けることで培われるスキルだったり、経験もあるが、
全然違う業界に転職しようと思うと、比べられる対象が「アパレル以外のスキルを持っているか」
となってくるので、ライバルに負けない何かがないと相当しんどい。
筆者が25歳くらいの時、リクルートエージェントに転職を相談した際に、
「だいたい25,6歳で転職をする人が多いのですが、業界を変えるのは1度にした方が賢明です。」
と言われたのを覚えている。
もう何年も経っているので少しは変化しているだろうが、コロコロ業界を変える人を採用したいと思うだろうか?

4:起業する
今や主婦の人でも起業したりサイドビジネスで稼げる時代。
筆者も起業を経験しているが、なんてことはない。
稼げる案だったりスキルがあるのであれば、起業すればいいし、フリーランスで活躍すればいい。
「自分なんて何も出来ないし」という人は、そうだと思うのでそのままの方がいいです。
そんな人が退職して起業したり、フリーになってもうまくいくはずがない。

そんな感じである。 販売を生きがいとして続けるのも良いし、見切りをつけて違うことをするのも良し。
悔いのない人生を!(自らにも言い聞かせて。)

「35才限界説」なんて関係ない!30代40代のための転職完璧ガイド
中谷 充宏
秀和システム
売り上げランキング: 30,251

20代のリアル転職読本
20代のリアル転職読本
posted with amazlet at 17.03.10
鈴木 康弘
翔泳社
売り上げランキング: 144,197

「あの衣装どこの?」 を解決するサービスがアパレルを救う!?

2017/03/09

もともと小さい頃からテレビドラマを見てこなかった筆者ですが、
昨年の「逃げ恥」は毎週ムズキュンしながら楽しく見れました。
「何年ぶりにまともにドラマを通して見たかなー?」なんて見終わった後に思ったもんです。
今日はそんなドラマのお話。

ドラマの話と言っても今やっている月9が最悪!、だとか
タラレバ娘は原作の方が断然面白い!、だとか
そういうのではないです。(見ていない割になぜか詳しい)
ドラマで使われている衣装の話です。

先述した「逃げ恥」を見ていて思ったんですが、ヒロインの新垣結衣さん演じる
「みくりさん」の衣装がやたら可愛かったのが印象的だったんですね。
「この衣装可愛いな、どこのブランドやろ?」、「いくらぐらいなんやろ?」、
なーんて思った事、皆さんありませんか?

エンディングロールで一応は「衣装協力」という事でブランドが一瞬映りますが、
誰がどのブランドを着ているのかわからないし、そもそもエンディングロールが早すぎるし…。
ドラマの衣装.comなんてサイトもあるけど、いちいちそこから調べるのもなー、なんて思ってます。
ツイッターでも「ドラマ 衣装」で検索すれば色々出ては来ますが利便性が高くないですね。

以前この記事でも指摘したように、売れた枚数は少ないですが視聴者は出演者の衣装が少なからず気になっているようなので、 情報共有をもっと強化したら業界が少しでも活性化するんでは? なーんて甘い空想を描いてます。

例えばすぐ出来そうなことだと、リモコンのdボタンを活用して出演者の衣装情報をブランド、価格、
あとは実際に買えるサイトと店舗を紹介するなんてどうなんでしょ?
こういうこと、実際に貸し出しているブランドがするのか、テレビ局がするのかよくわかりませんが、
少なくても貸し出しているアパレルは何らか働きかけろよ、って思いますね。

「○○のドラマで主演の○○さんが着用してくれています!」で終わってんじゃねーよ。興味がある人はその先の情報が欲しいんだよ!

そんな感じです。
同じく昨年のドラマですが色々話題になった「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」は、
画面が切り替わる際に主演の石原さとみさんの衣装がチラリと紹介されていて、
「お!」っと思いましたが、そこから購買につながる何かがあるかと思ったら何もなかったですしね…。
番組公式サイトを見たら、劇中仕様のボトルホルダーは販売してますね。そういうのじゃないんだよー!

テレビ画面にスマホのカメラをかざすとQRコードが埋め込まれてあって販売サイトに飛べるとか、
今そういうサービスがないだけで、近い将来そういうサービスもzozoあたりがやりそうな予感。
自社で在庫も物流も持ってるし、即対応できそうな案件ですよね。

前澤さん、バスキアの絵も素敵だけど、このプランも素敵じゃないですかー?

インスタ3種の神器

2017/03/05

前回こちらの記事で紹介したダニエルウエリントンへの道ですが、
まあ投稿が全然出来ておらず、フォロワー数たったの19人
「instagood」やら「ootd」など、投稿数が多いハッシュタグをつけると、
botであろうユーザーから「want flowers?」といったスパムコ的コメントが相次ぐ結果に。
ご存知の方、教えてください。

あれ、なんなん?

コメントしてきたユーザーのアカウントに行っても投稿が0だったり、非公開だったり、
インスタの世界にもよーわからん人がいるもんですね…。

今日の本題。今回もインスタグラムのこと。
ダニエルウエリントンへの投稿過程で気づいたんですが、
インスタグラム内にも3種の神器なるものがあるんですね。
それが、

白背景

ドライフラワー

コーヒー

なんですよ。
いやこれ、本当に。
個人で1000人単位のフォロワー数を抱えてるって結構すごいことだと思うんですが、
その人たちに共通するのが、上の3種の神器を巧みに織り交ぜた投稿が多いことなんですよ。

白背景であれば、家の壁はもちろんですが、建物の壁でもいいし、
「置き撮り」と呼ばれる撮影をするときは、わざわざ(!?)白のシーツを敷いて撮影する始末。
フォロワー数1000人単位の彼らにとって、ベッドのシーツの上で撮影するわけでもなく、
わざわざ新しいシーツを引っ張り出して、撮影しているのでしょう。ご苦労なことです。

つーか、俺もダニエルウエリントン欲しいから、わざわざ引っ張り出して撮ってるけどな!でもフォロワー全然増えへんしな!!

ドライフラワーは手に持ったりしてもいいし、置き撮りの場合は主役に華を添える存在でもいいわけです。
みんなドライフラワーなんて洒落たもの、よく持ってるなーってもんですよ、ほんと。

まあよく見たら造花みたいなツタを使ってるやつもおるけどな!!それ、100均で売ってるやつやし!!

最後はコーヒーである。
なぜか紅茶ではダメなようで、コーヒーに限られているように思うわけです。
さすが、スタバ大好き日本人代表、って感じがしますね。

まあ彼らにとったらサードウェーブが基本やけどな!関東やとブルーボトルで、関西やと「%」って書いたとこのコーヒーがマストな!!

現場からは以上です。
なお、3種の神器の次点としては、
イソップ革靴(ブランド指定あり)、メガネ(ブランド指定あり)、洋書、以上が挙げられます。
ご参考までに…。
加工ソフトの「vsco」は彼らにとったら基本なのであえて外しました。あえてやで。


抜け感と蛭子能収

2017/02/26

ここ数日、ブログの更新が止まっていました。
書きたいことはたくさんあるんですが、色々と所用があって「ついつい」先延ばしに。
「ついつい」ってわたし的によく使う言葉なんですよ。

「ついつい」甘いものを余計に買ってしまった。
「ついつい」ストックしているのお菓子を食べてしまった。
「ついつい」料理を味見してたら、いつの間にか半分くらいの量になってしまった。

全部食べ物の話やがな

まあ「ついつい」という接頭語(と言うべきか?)のあとに続くのはネガティブな内容ということで…。

なんの話や。
そう、「抜け感」の話である。
久しぶりにこの土日、外出して色々買い物をしてきた自分ですが、日中結構暖かくなかったですか?東京だけ?
朝晩は例の如く寒いけど、日中は薄手のアウターでもいいくらい。いよいよ春物の登場やなー。

で、今日は新宿界隈をウロウロ。店頭では試着をして接客されまくったんですが、やたらとこの「抜け感」
ってなんとも曖昧で、理解しにくい言葉店員のドヤ顔とともに投げかけられたんですよ。

店員「そちらのアウター、ざっくりとした作りになっていて抜け感があるんですよねー。(ドヤッ!)」

筆者「ああ、はい。(…。出たぞ「抜け感」!なんかの記事で見たけどまさか自分に面食らうとは!?)」

店員「今年の春なんかはちょっと肩を落としてダラっと着る感じがいいかもしれないですねー。(ドヤッ!)」

筆者「ああ、はい。(ふむ、「抜け感」とは肩を落としてダラっと着ることなのか!?ほんま!?)」

ってな感じでまだまだ接客は続いたんですが、「抜け感」が気になりすぎてもう後半の接客なんて
頭に入ってくるわけもなく…。
気になった自分は色々調べた結果、以下の通りの答えにたどり着きました。

抜け感=蛭子能収

これで完璧。
お客さんも店員からドヤ顔で「抜け感がー」って言われてもあせることなく、蛭子能収を想像すれば良いし、
店員さんもお客さんから「抜け感って具体的になんですか!?」って聞かれても一言、

「蛭子能収のようなスタイルです」

と一言添えるだけ。

さすが蛭子さん、もう何年も前からこうやってダルそうな感じで服を着てるけど、
2017年の春夏に対する布石だったとは…。
詳細は今発売中のPOPEYEの中身をチェック!!

え?蛭子能収なんて言ったら店長に怒られるって?
だったら店長にこう言い放ったらええ!

「ついつい…。」



ちゃんと「抜け感」の意味が知りたい方はこちらへ。

チェッカーフラッグと足元倶楽部と

2017/02/21

今日はここ最近気になっているスニーカーの話を。
90年代感をこのブログでも謳っていますがそれを象徴するブランドに、
VANSが私の中にありましてですね。
もちろん90年代感1位はNIKEな訳ですが、VANSも外せないブランドの一つ。

NIKEが近未来を感じさせてくれるブランドであれば、
VANSはレトロで懐かしさを覚えるブランドなのです。個人的にね。
シンプルでベーシック。だけど柄のデザインなどは独特でかっこいい。

「OFF THE WALL」(一風変わった、変な)というスローガンが表すように、
大人たちには理解しがたいBMXやスケーターを中心に愛用されているVANS。
学生時代、周りにほとんどBMXをやっている人もスケーターもいなかった筆者にとって
VANSとの出会いはなんだかよく覚えていないんですが、
その柄がチェッカーフラッグでスリッポンタイプだったのだけは鮮明に覚えています。
ワークパンツの太いパンツをロールアップしてたるませて履いていたな、と。


閑話休題。
自身のフェイスブックではすでに告知をしましたが、
携わっているスニーカーのキュレーションサイト内で自身が発案した企画がスタートしました。
その名も足元倶楽部Feat.YOU

業界人や、著名人のスニーカー事情ではなく一般のスニーカーヘッズ(愛好家)に焦点を当てるこの企画。
確かに雑誌に掲載されているような人のスニーカーも気になるけど、
より身近な人であれば親近感も湧いていただけるのでは?と思って始めた企画です。
C to Cの流れが激しい今のご時世的にもぴったりではないでしょうか。
みんな有名人より、隣のあいつが気になる!な感じでしょ?インスタとかもそんな感じですし。

こちらにリンクを貼り付けておきますので、是非宜しくお願い申し上げます。拡散等大歓迎です。
猛烈に続編記事執筆中であります!!

ダニエルウエリントンへの道 vol.1

2017/02/19

今日はおちゃらけた内容。
と言っても、毎回おちゃらけてますが、、、。

インスタグラムです。
やっている人はやっている、インスタグラムです。
グローバルユーザーで5億人、日本国内だと1000万人以上が利用しているとされてます。
ここ最近ではインスタグラムを使った(ステルス)マーケティングや詐欺まがいの投稿をよく見かけます。

ダニエルナンチャラという時計をもらったやら、
このコードを打ち込むと定価から15%引き!やら、
「スマホ片手に副業!みんなで人生を楽しもう!」やら、
それはもう雨後の筍のように出てきてるわけで。

2年くらい前?から1ユーザーで5つのアカウント管理ができるようになったくらいから、
こういう輩が増えだした模様です。

「アンタ、試供品もらったってこの投稿だけの為に時計してるやろ!」


「そんなに儲かるんやったら独占したらええやん、なんで人に教えるん?」


などなど、ツッコミどころ満載ではあるんですが、外野から見ている分には面白いもんです。
人間の欲望丸出しやがな、、、。

前置きが長くなったのでそろそろ本題。
インスタグラムにも何やらトレンドが隠されているようです。
写真の撮り方であったり、撮影対象のブランドであったり、アイテムであったり。
よく見ていくとユーザーアカウント名にもそのトレンド傾向がありそう。
特に個人ユーザーで5000人のフォロワーを超えたアカウントは特にその傾向が顕著!
それは、、、。

みんな同じような白い壁の背景で写してるやん!黒背景の時もあるんかえ!!



スニーカーを手持ちしただけの構図やん!



と思ったら次の投稿でドライフラワー持ってるやん!



一日にコーヒー何杯飲むん?ってくらいコーヒーの投稿するやん!



Aesop(イソップ)投稿した時のいいね!の数、凄いやん!



supreme(シュプリーム)の立ち上げ時期に投稿したらもっと凄いやん!



みんな首から上、切ってるやん!たまに顔、見せたと思ったらアプリや手で隠してるやん!



その割に「お目汚し失礼します」ってなんやねん!こっちは晒しとるわ!



ついでに言うと、コメント前に失礼します、連投失礼します、って失礼しすぎやん!



え?本音と建前が日本の美徳やって?知らんわ!



乳首ドリルすな!



アカウント名に_(アンダーバー)付けすぎやん!検索の時にいちいち数えなあかんやん!4本か5本かわからんやん!



え?-(ハイフン)使えへんから_(アンダーバー)って?完全にそっちの都合やん!



ハッシュタグ、共通の多すぎな!「vsco」やら「お洒落さんと繋がりたい」やら、だだ被りやないかい!



安定の「instafashion」、「instagood」な!投稿してもタイムライン、すぐ埋もれるわ!



乳首ドリルすな!



「丁寧な暮らし」ってなんなん?こっちは毎日「必死な暮らし」や!



「クラブ」なん?「倶楽部」なん?「くら部」なん?はっきりさせてーや!



何よりみんなダニエルウエリントン(時計)、もらってるやん!



そんな感じです。(ちょいちょい吉本新喜劇が入ってますが。)
それを踏まえてアカウント作ったら結構な数のフォロワーを集められる!?
そういうことで、次アカウントを作るならば、、、

・可能な限り白背景で
・ドライフラワーとかスニーカーとか手持ちしてみる
・無駄にイソップの空容器も捨てずに保管しておいて、ここぞという時に撮影で使ってみる
・イソップのハンドクリームも忘れない。なんだったらTHREEやらjohn masters organicsも参戦
・シュプリームは、、、、。唯一、帽子があるから使いまわそう
・コーディネートを載せるときは首から上を切った写真のみを載せよう
・VSCOの加工アプリを使って写真加工しよう
・でも足は伸ばさない
・その発言が失礼過ぎるほど、「失礼します」を連発しよう
・倶楽部系で迷ったら全部つけよう
・必死な暮らし感は極力出さずに
・ハッシュタグも限界数まで使おう(20コまで使えるらしい)

を条件に掲げて投稿すればいいことが判明。
今からインスタ始めて見ようという方、参考にどうでしょ??

え?アカウント作って投稿してどうするって?それはもちろん、、、。

ダニエルウエリントンの時計をもらうこと!




ダニエルウェリントン DANIELWELLINGTON 40mm DW00100127 ユニセックス
ダニエルウェリントン
売り上げランキング: 63

リメイクブランド全盛期

2017/02/13

先週の土曜日、久しぶりにゆっくりと原宿〜青山近辺のショップを見て回れた。
店頭のマネキンやディスプレイはすっかり色鮮やかな春物を着ている。
このブログでもお伝えしているように今春はやはりペールトーンが良さそう。
メンズでもピンクを提案しているところが複数見かける。
「普段ピンクなんて着ないよ!」という方もこの春は是非チャレンジしてみてはいかがだろう。
今日はショップを巡って気づいたことを1つ。

色々なお店を見て分かったことだが、リメイクブランドがやたらと展開されているということ。
筆者が見たリメイクアイテムは主に1枚の服を解体し、複数の服をつなぎ合わせて作ったものだった。
画像で紹介すると、、、

こちらのような2本の色味も太さも異なる別々のデニムをつなぎ合わせたアイテムや、

全て柄や配色の異なる複数枚のフランネルシャツをカットし1着に仕上げたアイテムなど展開は様々。
思いつくままにブランド名を挙げてみると、

といったところ。筆者が知らないだけで、探せばもっと数があると思われる。

ここ最近、都内の古着屋に出かけても10代と思われる若者のお客が目立つようになったし、
今では規模も縮小されているが、WEGOの古着コーナーでも多くの人がアイテムを物色しているのを見かける。
90年代っぽいデザインが再評価されていることがメインにあるのだろうが、
古着ならではの「1点もの」という特別感も今の若者に新鮮に映っているのかもしれない。
量産型と呼ばれる右を見ても左を見ても同じような格好をしている人が多い中で、
このような傾向の変化が出ることは良いことだと筆者は感じる。

古着ブーム再来に便乗してか、増えているリメイクブランド。
筆者はその業界に詳しく無いのでここからは想像だが、普通の服を作るよりも儲かるのではないかと感じている。
その理由を示したい。

まず材料となる古着。
ヴィンテージと呼ばれる年代物のアイテムは高くつくが、何でも無い古着は海外で投げ売りされている。
大量に仕入れて商品として使えるのか選別は必要ではあるが、このあたりはデザイナーの感覚頼りといったところか。
1つできるとダサいけど、いろんなものと掛け合わせたらおしゃれに見える、化学反応もリメイクの面白いところ。
考えようによっては、無駄を極限に抑えてアイテムを作れそうだ。

次にパターン及び縫製に関して。
普通の洋服であれば肝となる部分であるがそこはリメイク、
パターン(服の設計図のようなもの)などあって無いようなものではないかと思われる。例えば、

出典:http://eyescream.jp/tyo/feature/kidaore-2014ss/5/

こちらのアイテムはリビルド バイ ニードルスというブランドが毎年リリースしているロックTである。
裾の部分を見ていただくとガタガタで一直線でないのがわかる。
これも普通の洋服であれば不良品扱いされるところだが、リメイクとなれば良しとされる。
むしろこのような作りであったり色の切り返しこそ、そのブランドらしさが出るのでは、と考えている。
従来の服のパターンを周知しており、如何にそれを崩すか。応用力が求められる。

しかしながら縫製に関してはより専門性の高い技術が求められるのではないだろうか。
単にTシャツを半分に切って縫い合わせるだけなら素人でも出来るが、
まつり縫いなど施そうと思うと専用のミシンが必要だし、デニムだともっと厄介になる。

この写真のようにファスナーの部分の縫製などは一定の技術が必要だろうし、
半分ずつに切った2本のデニムをつなぎ合わせるのも素人では一苦労。

最後は価格設定。
これはそのブランドが自由に設定できるので相当な粗利が期待できるのではないか?
大量に古着を格安で仕入れ、選別し縫製する。
一連の流れは当然手間のかかるものではあるが、リメイクという付加価値が容認されている今、
相当高価なアイテムも見かけるから強気なものだ。

そう考えると古着を大量に持っているWEGOなどがリメイクブランドを立ち上げても面白いように思う。
もともと古着屋がスタートなので買い付けのルートは持っているだろうし、工場も手配可能。
何より都心部を中心に実店舗を多数構えている分、新規参入しても勝機はあるように感じる筆者は浅はかだろうか?
WEGOのオリジナルアイテムは格安であるが、リメイクブランドを作ればその何倍もの値段を付ける事が可能。
材料も道具も店も顧客も既に持っている強みを活かす手はないと思うのだが、、、。
もしリメイク経験のある諸兄姉がこのブログを読まれたら色々教えて頂きたい。

以下3/28追記
やはりというか当然の流れ。
いつまでこのブームが続くかはわからないけど、いいことかと。


英国式リメイク&リユース 服からインテリアまで ~MAKE FROM NOTHING
井形 慶子
宝島社
売り上げランキング: 22,749
簡単おしゃれ!リメイク1年生 ~作るのが好きになる30のアイデア~
島本 めぐみ
ワニブックス
売り上げランキング: 69,920

その言葉、自己満足では?

2017/02/12

コレクションシーズンということもあり日々ファッション系のサイトでは、
2017-18秋冬アイテムのランウェイ画像が解説と共に公開されている。
それらを見るのは面白く、新しい発見に驚かされたり、次に流行るのはどういうテイストか予想するのも楽しい。

ただ一点気になるのが、ブランドアイテムの解説などを読み進めているとかなり横文字が多く、
聞いたことのない言葉を調べても、いまひとつ理解できないことも多々ある。
筆者の知識経験不足だと言われればそれまでだが、業界人がドヤ顔で横文字を使うことに以前から疑問を抱いていた。
今日はそのあたりの内容を書いてみたい。

ファッション系のサイトを頻繁に見るのは業界人、またはそのブランドのファンが大半であろう。
しかし中にはファッションを勉強したい人や、アイテムのデザインを参考にしたい人など、
アパレルとは直接的には無関係だが情報は知っておきたい人も一定数いるはず。
そんな方々も含まれている中で、今の情報の伝え方って正しいのだろうか? 難しすぎるのでは無いだろうか?
と考えていた時、ツイッターでフォローしている方が面白い内容を投稿していたので紹介したい。

今時の若者は、と年上の世代がお説教したくなるのは遠い昔からあること。
確かにSNSやまとめサイトだけで全てが補えるわけではないが、それが今時なのだから致し方ない部分もあろう。
海外ブランドに興味がなかったり、雑誌を読まないというのはこの業界を志す上でなんとも寂しいが、
筆者が違和感を感じたのは、はやりものはわかるけど、感覚的ですごく浅い。の箇所である。

待ってほしい。ファッションとは本来感覚的なものではないのだろうか?
ある服が目の前に現れて「かっこいい」だったり「可愛い」だったり、思わず口から出てしまうことこそではないか?
とは言え、昨今なんでもかんでも「可愛い〜!」を連発する人には飽き飽きする部分もあるが、
感覚的に捉えることを咎める必要なないように思うがいかがだろう? 難しい言葉を使えば深みがあるのだろうか?

かっこいいだの、可愛いだの、安っぽい表現ではなく横文字を使ってそれらしく表現することこそかっこいい−。
ある種の自己満足ではないかと思われるが、それがまかり通っている業界だなと筆者は思うのである。
一例を出してみたい。
こちらにリンクを貼り付けているが、FASHION PRESSというサイトに掲載されているアパレル用語一覧表である。
こんなにも用語があるものかと感じたのが第一印象。知らない用語も案外多い上、
使うシーンを想像すらできない用語もある。
よく見るとほとんどが名詞であることにもびっくりさせられる。

少し前になるが南充浩さんのブログでこれらの用語であったり、言い回しに関して指摘していたので引用したい。

商品説明文で一番マシなのはユニクロとジーユーだが、それでも「?」と感じることがある。
それ以外のブランドやAmazonで見かけるブランドの商品説明文はほとんどが「?」である。
あんな意味の分からない説明文を書いているから洋服が売れないのではないか。
あと商品名も企画担当者の自己満足でしかない短縮形が多い。
あれではどんな商品なのか消費者にはまったく伝わらないだろう。
伝わると思ってるならそれは業界人の傲慢である。
例えば

スライバーニットを使用したスライバーチェスターコート。
適度なふくらみ感がありつつ、軽くて暖かな着心地が特徴の素材です。
スタンダードで洗練されたデザインですのでコーディネートに取り入れやすく、
ワードローブに入れて頂きますと大変便利な1着になっております。
オススメはGジャンやライダースなどの軽アウターの上から、コートを羽織って頂くスタイリングです。

これは実際の通販サイトに書かれてある説明文である。
これを読んでどんな商品なのかわかる人がどれだけいるのか、
これを読んで「この商品欲しい」と思える人がどれほどいるのか。

中略

「説明文は短ければ短いほど良い」なんてことをいまだに信じているなら、
それはお気の毒なことである。洋服が売れなくなった理由は様々あるだろうが、
こういう伝わらない説明文や意味の分からない商品名などという部分も大きいのではないか。
もう、きれいな画像と、雰囲気だけの意味の分からない説明だけで洋服が売れる時代ではないということを
業界人は痛感すべきである。
引用ー南充浩の繊維産業ブログ2017年1月11日投稿

南さんは消費者目線でこのように書かれているが、やはりファッション用語に対して「?」を抱く人は多い。
引用にある「スライバーニット」、スライバーの意味がわからなくとも何かのニットであることはまだ理解できる。
(スライバーニットに関してはこちらへ。)
しかしニットという固有名詞だから判別がつくが、服を形容する言葉にもなると何が何だかわからなくなる。
また具体例をいくつか示そう。

それぞれの用語に解説リンクを貼り付けているので是非見て頂きたい。
初めて聞くとなんの事か想像すらできないし、意味を聞いても「なんとなく」しか理解出来ないのではないか。
なんとなく」しかわからないものを「それとなく」使って理解を得ようとすることほど傲慢なものはない。
ましてや「このくらいの言葉の認識もないなんて、そんな人にファッションを理解してもらう必要なない!」と、
豪語するブランドがありそうなので怖い。日本国内にそんなブランドがいくつあるか、筆者は知らないが。

一般の新聞記事は中学生でも理解出来るように書くのが良し、とされるということを聞いたことがある。
その分野を専門とする記者が突っ走って記事を書けば、大人でも理解出来ない内容になりかねない。
対象の物事を噛み砕きわかりやすく伝えてこそ、その役割が果たされたと言える。
ファッションの世界はどうだろうか?
ファッションはクリエイティブで他とは違うと理解を得ることに匙を投げるのであれば、未来は無いだろう。

余談ではあるが、筆者が「この人の服に対する形容が分かりやすい!」と思うのが、
MISTER TAILERというブランドを主宰されている新井さんである。
先日たまたま本人にもお会いできたが、物腰が柔らかく落ち着いた方だった。
こちらにリンクを貼り付けておくので是非一度ご覧になることをお勧めする。

ファッション辞典
ファッション辞典
posted with amazlet at 17.02.10
大沼 淳 荻村 昭典
文化出版局
売り上げランキング: 9,499
アパレル素材 服地がわかる事典
野末 和志
日本実業出版社
売り上げランキング: 82,478

「洋服が好き」というだけでどこまで続けられるのか?

2017/02/10

アパレル業界は長時間労働上に安月給だとよく言われる。
筆者も10年以上この業界に従事しているので、それは身をもって言えることだ。
特に店舗の販売員などとなれば、連休はロクに取れないし、いわゆる「通し」と呼ばれる
開店から閉店後まで12時間近い拘束時間のシフトを組まれた日のテンションったら無い。
セール時期などの繁忙期など「忙しい時期だから仕方ない」的な思考回路を正さない限りこれは無くならない。
アパレル販売員のライフワークバランスの実現などまだまだ先の話。
まあそれが実現された頃、日本のアパレル企業がいくつ残っているか、という話だが。

クリーデンスというアパレル業界を専門とする転職エージェントがあり、そちらのメルマガが定期的に送られて来る。
いつもはサラッと読み流すのみだが、今日の内容は「アパレル業界の給与の話」とあって思わず手を止めてしまった。
身近な給与の話となると興味をそそられる方も多いのではないだろうか?
業界に縁のない人からすると、プレスやらMDやらVMDやらその仕事の実態が「??」であろうが、単純に金額を見て頂きたい。
「低くないか?」と率直に思われるのではないだろうか?
(悲惨な上の表の状況を詳細にご覧にないたい方はこちらへ)

2015年のデータではあるが、サラリーマンの平均賃金は420万円となっている。
表を見る限り、どの職種でも20代では平均給与に届いていないどころか大きく乖離しているし、
35-39歳の金額を見ても平均に届いていない職種が複数ある。先述した販売など最下位である。
ちなみにであるが、平均最高額は715万円で職業は電気、ガス、水道業などのライフライン業界
2位は639万円で金融、保険業界である。詳細はこちらへ。

「金が全てじゃないなんて、綺麗には言えないわ」と歌ったのは尾崎豊であるが、
綺麗どころか、綺麗事すら言えないのが現代の販売員ではないだろうか?
しかも追い討ちをかけるように現場に近い人間ほど、服飾費に掛ける金額が高い事実もある。
毎日店頭に立つ販売員であれば、お客さんの目があるし、気は抜けないので当然と言えば当然。

知人の話だが某アパレル店のベテラン販売員が退職した際、退職金で今までの洋服のツケを支払った、という話がある。
あながち冗談とも取れない話であるが、販売員のリボ払い利用率の高さは異常だし、社販と言われる割引が適用されても、
1ヶ月のうちに何度も買っていると、金額は当然膨れ上がる。社販の割引率は平均的に3割といったところか。
セールの終わった今の時期ともなれば、新作アイテムが店頭に並び始める。
新しいものに食指が動くのは人間の生理現象である。
筆者でも魅力的なアイテムに囲まれるとついつい購入してしまいそうだ。

給料が安い割に、長時間労働で休みも取れない言わば「ブラック業界」のどこに魅力を感じるのだろう。
この業界に入るきっかけが「服が好き」という感情から入る場合が多い。筆者もそれだ。
好きな洋服や、新しいアイテムを纏うと気分も高揚するし嬉しくもなるが、洋服を買うにもお金が当然必要だし、
服ばかり買っていてはそもそも日常生活が成り立たない。
これほど「趣味は仕事にしないほうがいい」と声を大にして言える業界も珍しいのではないか。

販売員の募集をかけても人が集まらないのは、筆者が店頭に立っていた10年以上前からさほど変わっていない。
それでも当時セレクトショップがまだ魅力的だった頃は、募集をかけたら何名かは採用出来るほどの応募数はあった。
今や大半のお店が店頭に「スタッフ募集」のポスターを掲げているのを見ると、人員確保が如何に難しいのかわかる。
売上低迷以前に、こちらの方が先に取り組むべき問題であるように感じる。
ECサイトが興隆を極めているが、まだまだ実店舗の役割も大きいはずだ。

ここ最近、ファミレスの24時間営業廃止やショッピングセンターの営業時間短縮など
従業員の働き方に考慮した取り組みが随所に見られるようになった。
もっと根本的な事柄を変えない限り、一時的なことではないかと要らぬ心配をしているけれど、
賃金を改定し、労働環境を整えてやっと再スタートを切り始められるのが今のアパレル業界だと感じている。

上の表はあくまで平均であり、販売員であっても高額な給与をもらっている人が筆者の身近にいる。
フリーの販売員らしくどこかの店舗に所属することなく、百貨店などを複数持ち回りしているようだ。
インセンティブ制で売れば売るほどお金が入ってくるらしいが、このような働き方も今の時代に即しているのではないか?
配属された店舗にてお客が来るのを待つのではなく、得意なエリア、顧客がいるところに自ら出向く。
まあ、ベテラン販売員であるからこそ出来る働き方であるのは言うまでもないが、
SNS全盛の時代、若い販売員にもチャンスがないわけではないだろう。
企業はこのような動きに積極的に手当を出してはどうだろうか。

筆者も販売員からこの業界にてキャリアをスタートさせた。
販売員時代は幸い、福利厚生にまだ恵まれた企業だったので良かったが、
今から販売員をイチからやれと言われたらどう思うだろうか。きっと他の仕事を探すと思う。
好きという気持ちは確かに大事だし、それが原動力になっていることも事実としてある。
ただ業界としてその感情に長年あぐらをかいてきたツケが今、色々なところで回ってきたように思う。
このツケ、高くつくぞ、、、。

売れる販売員が絶対言わない接客の言葉
平山 枝美
日本実業出版社
売り上げランキング: 12,521
売れる販売員の全技術
井上 健哉
かんき出版
売り上げランキング: 88,785

雑誌のカタログ化、パンフレット化

2017/02/04

昨年夏くらいからドコモが提供している「dマガジン」のサービスを利用しているのだが、
月額400円で160誌以上の雑誌が読み放題なので重宝している。
中身は一部著作権の問題なのであろう、省かれている雑誌も多いが、価格以上のサービス。
普段読まないような雑誌も「読み放題」とあって、進んで読もうとする。
重い雑誌を買わずに済むし、スマホ、タブレット端末でダウンロードして読めるとあってかなり生産性の高いサービス。
しかし今日はこのdマガジンの話ではなく、雑誌そのものの話をしたい。

いきなり本題だが、筆者はここ最近のファッション雑誌が面白くないと思っている。 どういうことか。
以前こちらの投稿で指摘した通りだが、雑誌が「カタログ化」、パンフレット化」してしまっているように感じるのだ。

当たり前であるがファッション雑誌はモデル以前に服そのものがないと紙面を構成することが出来ない。
PR会社やメーカーから借りてきたサンプルをモデルに着用させて撮影。物(ブツ)撮りと呼ばれる商品単体だけの写真撮影。
その他は巻頭から何ページも続く広告と、雑誌それぞれの企画ページなどで雑誌は構成される。かなり大まかではあるが。
多くの雑誌が広告主の意向や、掲載ブランドのテイストを慮って紙面を作らないといけない制約はあるにせよ、
あまりにも深みがないというか、この雑誌だからこそ!と言ったような内容を見ることが少なくなった。
企画の使い回しも多く見かけ、「1年前にも同じ企画やったやん!」と言った具合。
例えばスナップ特集の時はどの雑誌もこぞってスナップ特集を組む。なんの慣例なのかと思ってしまう。
もちろんサンプルの在庫があるかなど色々事情があるのだろうが、そういう時こそ特定のブランドを垂れ流すのではなく、
今はまだ日の目を見ていないが、これから注目されそうなブランドを掘り下げて見るのも他誌との区別化にも繋がろう。

今の季節ともなれば「春を先取り!有名スタイリストやモデルが欲しいもの特集」のような企画ものも多く見かける。
人の欲しがるものを見てどうなるものなのかとツッコミを入れたいところではあるが、堪えて読み進めても面白みがない。
それもそのはずで、紹介されているアイテムやブランドが無難過ぎるのである。定番中の定番ものが多過ぎる。
紙面に登場する人はその感性を買われているわけである。言わば読者の1歩先を行く存在であるべきではないだろうか。
そんな方々が置きに行ってどうするのだろう? 読者に「こんなブランドや素敵なアイテムがあったのか」、と
ワクワクさせるようなアイテムを紹介することこそ、わざわざ紙面に掲載する価値のある企画だと思う。
そもそもその紹介した無難なアイテム、アンタ持ってるor持ってたやろ? と穿った捉え方をする筆者はおかしいのであろうか?

閑話休題
筆者がファッションに興味を持つ前に、友人にこんなことを聞いたことがある。
「こんな東京ばっかりのお店を紹介されても、買いに行けへんやん!?」
するとお洒落な友人は、
「アホか、似たようなアイテムを探して合わせ方の参考にするんや!」、と答えてくれた。
あれから20年以上経ち筆者も雑誌を通じて勉強させてもらった経緯もあるが、今や参考することも少なくなった。
コーディネートのカタログ化、アイテムのパンフレット化した雑誌に未来はあるのか余計な危惧を抱いてしまう。

雑誌本来の姿なんて筆者も具体的に定義出来ないし、こうあるべき! と言った固定概念も不要だと考えている。
ファッションがその時の時勢を反映させて新しいものが生まれてくるように、
その受け皿となる媒体も多様に変化していくべきだと考えている。
偶然にもファッション業界も雑誌業界もアナログの世界から脱する事ができていない
ここをチャンスと思うべきか、「そういうもの」で片付けてしまうのか、そこで明暗が分かれるように考えている。
そう思う筆者もまたおかしいのであろうか?

セレクトショップは死んだのか?

2017/02/02

昨日投稿した記事で、ちらっとセレクトショップのことについて書いたが、ツイッターでフォローしている方が
タイミングを同じくして「バイヤーのこと」、「セレクトショップのこと」について呟かれていたので紹介したい。
思わず膝を打ってしまう内容である。



バイヤーがセレクトショップをダメにした!なんて乱暴なことは言わないが、
問題は上記ツイートのように、なぜバイヤーが自由に自分の感性に従ってバイイングできなくなったのか。
それは昨日も紹介したこちらのブログに書かれている箇所を引用したい。少々長めの引用だが是非一読して欲しい。
セレクトショップが爛熟期を迎え、さらにショップ本体が大企業になると、
MDもバイヤーもサラリーマン化して、リスクを避け冒険もしなくなる。
あれほど、インポートにこだわりをもっていた店が、
今ではオリジナル企画用のモデルサンプルとしか見なくなっている。
血気盛んな若手スタッフが国内外の展示会で、「これを売りたい」と見つけてきても、
社内品評会では上司からけちょんけちょんに言われてしまう。これではやる気が起こるはずがない。
しかも、東京は店舗コストが尋常ではない。ショップのロイヤルティを上げようとすれば、
そこそこの立地に出店する。となると、莫大な経費がかかる。
家賃や敷金、内装費といった初期投資はもちろん、人件費、光熱費などのランニングコスト。
そして、ビルインになると高額な最低部率家賃がのしかかる。どれも金額はハンパではない。
もはや東京都内の一等地や周辺の好立地に、個店レベルで出店は不可能だろう。
だから、大手ほど売り上げ効率や収益性のいいSPA化に向くのである。
いや向かざるを得ないのだ。これが東京で個店のセレクトショップが育たない理由でもある。
引用ーHAKATA PARIS NEWYORK

バイヤーの感性で「これはウチで売れる!」と思っても、
やれ値入れ率、やれ消化率を考えながら常に数字と向かい合わせになっている現実がある。
当然、バイヤーも係数関係には詳しいに越したことはないが、
「予算!売上!在庫率!」などと上から数字に対する圧迫から萎縮してしまうのは当然だ。
「本当はこっちを仕入れたいけど、売れ残ったら困るから、無難なこっちにしておこう、、、。」、
そのように仕入れた商品が売れるように筆者は思えない。無難な商品は無難な売上でしかないのではないか?

先に掲載した@mistertailer さんのTweetが言うように「どれが売れていますか?」なんて聞くのも当然である。
いわば彼らは失敗は許されない存在なのだ。下手に商品を仕入れ、売れずにいると店頭からも上の人からも散々に言われる。挙句、来期の予算を削られ最悪の場合バイヤー職を解任される可能性だってある。
一方で売上不振の理由を会社の代表が「天候が異常気象でー、若者の服離れでー、テイストの分散化でー」など
陳腐な言い訳しか出来ずにいるのを見ると、制約の多い中で仕事をしたバイヤーの方々を不憫にすら思う。

筆者のブログでも指摘した通り、2000年前後のセレクトショップにあったワクワク感や、
行けば何か新しい発見があるといったことが今日のセレクトショップにはなくなってしまったように感じている。
@Euphonica_045 さんのTweetが言うように発見→提案→感動の応酬の歓びがかつてのセレクトショップにはあった。
これは筆者が販売員としても、お客としても経験したことだから確かである。
販売員にしても入荷があるたびにしっかりとブランドのことを勉強したり、教え合ったりしたものだ。
それが接客に活きてお客様に満足してもらえ、顧客になってもらえる機会でもあった。

セレクトショップは死んだのかー。
筆者の感覚では大手セレクトショップは瀕死の状態にあると思うが、
まだ微かな希望も残されているはずだ。
地方のセレクトショップにはない資金力、ブランド力をベースに一大改革をおこなう企業はどこか、
これからも注視していきたい。
セレクトショップよ、永遠に。







アパレルにおける生産性とは??

2017/01/30

今日の東京は日中、本当に暖かかったですね。こう暖かく、風が強いとそろそろ花粉の時期が到来かとビクビクしています。

今日1/30、新宿である出版記念の公演会が開催されましたので行ってきました。(ここではあえて主催者の意図で「公」演会としてます。文字通り壇上で劇をしていました。)更新のたびに必ずブログチェックしてる、ちきりんさんの公演会です。

去年の11月に出版された「自分の時間を取り戻そう」という生産性に特化した本のお話を聞ける内容だったんですが、公演の最後にあった参加者との質疑応答時にちきりんさんが、アパレル業界の生産性について触れた箇所があったんです。それについて少し。


だいぶ端折って言うと、ファッションのレンタルサービス(具体例に出したのはバッグのレンタルサービス)の生産性ってすごく高いですよねって話。ここでいう生産性が高いというのは、レンタルサービスがもたらす価値が凄く高いよね、ってこと。

一般的に生産性が高い=効率よく物事を進めるか、と解釈する人がいますがここでは違います。ちきりんさんの唱える生産性とはアウトプット(成果)をいかに最大限引き出せるか(出来る限り最小の努力で)、が大前提にあるのです。

そこでこのファッションのレンタルサービスの生産性の高さが際立っていると氏は言うんですが、掘り下げてみると、、、

①パソコンやスマホで家にいながらレンタルしたいアイテムを選べる点(いちいちお店に出向く必要なし)
②日々の手入れや置き場にも困らずに必要な時に借りられる(断捨離する必要なし)
③一度に大きなお金を払う必要がなく負担が少ない(お金は大事)
④色んなデザインをTPOに応じて借りられる。(冠婚葬祭、デート含めて1つのバッグでやりくりするのは無理がある。)

少なくともこれくらいは生産性が高い理由が挙げられるわけです。
特にこれらのアイテムがいわゆるハイブランドでエルメスやらヴィトンのアイテム(付加価値が高いアイテム)ともなれば、その生産性の高さがより際立ちます。何万円もするバッグや靴を買ったはいいが、特別な日とデートの日でしか使わないなら勿体無いことこの上なし。タンスの肥やしとはこのこと。だったら最小限の経費で毎回新しいデザインのバッグで出かけたら気分良くないですか? って話。

コレクターの方が、「集めることに意味がある」と主張しそうですが、集めた上で何か価値を見出してくれたら収集することも生産性があることと認識されるんですが、今のところ自らのクローゼットやら靴置き場を見て何も見出していないのを見ると、生産性ゼロであります。
むしろ余計な場所をとって、それがために広い家に引っ越し、無駄な家賃を支払っているとなると、生産性がマイナスな状態に。その昔、母親からよく「あんた!これとこれ、似たようなもの持ってるやないの!!」と注意されたものですが、あれも生産性を考えたら「仰せの通りでございます!!生産性のないことを、むしろマイナスなことをしてしまってすいません!!」である。

アパレルでの生産性の高さを考えると、今後アパレルメーカーがレンタルサービス会社専用に商品を作るなんてスタイルも十分ありえそう。それだと完全受注で完全買取してもらえ在庫の心配もないし、しっかりいくらでサービス会社に卸すのか、価格設定さえしてしまえばセールで無駄に粗利を削ることもなくなるわけだから、予算や売上予測も立てやすそう。
逆にアウトレット用の商材を作っている今のアパレルほど生産性の低いものはないと思われます。初めから値引きされたと見せかける赤札で商品を投入して、売れなければさらに値を下げて粗利を下げる。服一枚を作る過程は、アウトレット用も正規のお店用も同じなのに。ああ、ダメな業界。


何はともあれ、いろいろ考えさせられる生産性の高い公演会でした。また本を読み返します。と、同時に自分自身の日々の行動の生産性も高めるようにしないと。


生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
伊賀 泰代
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 66

ハイセンスは受け入れ難い

2017/01/21

今、ご縁があってインディーズファッション雑誌の編集作業をお手伝いしている。雑誌の名前は「PLEASE」。2016年に創刊され年4回発刊で現在第5号の発売待ち(2月発売)。元『POPEYE (ポパイ)』の副編集長もつとめたマガジニスト、北原徹さんが「たったひとりでつくるファッション誌」をテーマに掲げて取材、撮影、編集とこなされている。

創刊号では、COMME des GARÇONS HOMME PLUS の特集記事をはじめ、木村拓哉さんなども担当しているスタイリスト野口強さんによるスタイリング、福島リラさんや竹中直人さんが Gucci (グッチ) や JIL SANDER (ジルサンダー) を着こなすファッションページなど、錚々たるメンバーが名を連ねている。第2号では、80年代の『OLIVE (オリーブ)』を連想させるような COMME des GARÇONS GIRL (コム デ ギャルソン ガール) の特集記事、今ノリに乗っていると北原さんが太鼓判を押すスタイリスト馬場圭介さんによるファッションストーリー「エイコクキブン」、伊島れいかさんによる「Sometime being a bad girl (ちょっぴり不良なストーリー)」、日本初のノーベル賞受賞者故湯川秀樹氏のお宅を訪ねたインタビュー記事ではフォトグラファーに Rrosemary (ローズマリー)さん を起用してる。

さらには日本を代表するバッグメーカー、PORTERとのコラボリュック(上の写真、なんと男性用女性用と2種類製作)を製作販売するなどインディーズ誌とは思えないスタートを切っており現在6号目の撮影、編集中である。ファッション業界での評価は頗る高く、「今までに無い雑誌」、「海外の雑誌のようだ」、「つくりがシッカリしている」等、行く先々で耳にすると自分の雑誌ではないが、嬉しくなってくる。
しかしながら、である。
雑誌PLEASEが生き残っていく上で、また今後さらなる発展を遂げていく上で重要になると筆者が考えているのは「ファッションに興味がそこまでない一般の人」を如何にして取り込んでいくのかという点である。先述した通り、インディーズ誌では取り扱えられないようなブランド、モデルなどを起用しても、興味がない人にとっては「どうでもいいこと」と一蹴されてしまっては、本屋にPLEASEが平積みされていても手にすらとってくれないだろう。ハイセンスは受け入れ難い。そこをどう崩していくか。

表向きはファッション誌である以上、ファッションをメインに取り扱っているのだが、北原さんの目に止まったお店、音楽、食など文化、生活面をクローズアップした記事も盛り込まれている。(曰くプリミティブ、原始的な、根本的な事柄も扱っていきたいとのこと。)
あとは純粋に雑誌の枠を超えてフォトブックとしての価値を見出してもらい、「読み終わったら捨てるのではなく、いつまでも手元に置いて見返したくなる雑誌」に更に進化していかなければならない。ここに活路を見出すことは出来ないだろうか。
一般に売られている雑誌と見比べていただければ分かるが、普通の雑誌が「カタログ化」(商品を見せるためだけの役割)している中で、PLEASEは取り扱うブランドの世界観や魅力を存分に引き出し、PLEASE流(北原流)に落とし込んでいる。実際に上の写真は2017年春夏のコムデギャルソン オム プリュスがテーマに掲げた「裸の王様」をモチーフに、北原さんお手製の王冠を頭にのせて代々木にある公園で撮影した一枚。

ここには「色の組み合わせの仕方」、や「1週間着回しコーディネート術」などの実用性のある内容が一切無いが、ブランドがこの服に込めた背景や何を訴えかけようとしているのかを読者に読み取ってもらう仕掛けが込められている。なぜ裸の王様なのだろう? なぜ公園の前なんだろう? この表情はどういうもの? などなど。正解はなく、それぞれの読者が思った事、感じた事が正解なわけだ。

実用性のある特集記事も役に立つし、大切であるし、筆者も参考にこのブログ内で似たような事を記事にしている。ただ、ファッションというのは実用性以外に「かっこよさ」、「可愛さ」、「豪華さ」などある種の憧れを抱ける対象でもあるように思うのだ。そこを読み取ってもらえるとこの雑誌の奥深さをより理解して頂けると確信している。明確な言葉で表現できなくとも単に「かっこいい」、「可愛い」で終わってもいいのである。そこから次の写真も見たい、次の号が楽しみだと膨らんでいくものではないだろうか?
ThemMAGAZINEというメンズファッション誌を手がける右近亨さんのブログで「なぜ何百万円もする服を載せるのか?」との問いに対する回答が「買えなくても、知ることはできる」とある。同じように上半身裸のにシースルーの実用性のないアイテムをなぜ載せるのか、特集するのかという疑問に対する答えも同様である。「真似はできなくとも、知ることはできる」。

筆者は少し前一足先に2月発売予定の第5号を見せてもらったが、一番PLEASEらしく、読者の想像力を掻き立て、ワクワクする雑誌に仕上がったのではないかと感じている。(自分が少し携わったのもあるあろうが。)何もかもがデジタルに移行する中で、アナログな紙媒体で勝負している北原さんの熱量には頭が下がる思いではあるが、携わっている以上貢献できるよう筆者自身がPLEASEの読者目線を忘れぬようにしていきたいと感じている。このブログでも日々の活動内容をもっと取り上げて宣伝していくので乞うご期待。


以下2017年1月25日追記
この度PLEASEは更にいい雑誌になるべくクライドファンディングを始めました。素敵な雑誌です、多くの皆様に見ていただければと思う雑誌です。何卒宜しくお願い致します。詳細は以下をクリックしてください。

「ええかっこしい、カッコつけ」はもういないのか。

2017/01/19

先日お手伝いをしているインディーズ雑誌の編集作業をしている横で編集長が何やらバッグのPRをしている方とお話をしていた。聞くところによるとカナダはトロントで生まれたバッグのPRをされている方のようだ。ブランドを「YNOT(ワイノット)」という。

出典:http://geared.jp/editors/2015/07/ynot.html
筆者はバッグメーカーにも従事したことのある経験から、目の前のサンプルを思わず手にとっては、その生地の質感や内装、使い勝手などを事細かに見てしまった。

出典:http://steps.jp/news/2016/02/ynot.html
上の写真のように「コブラバックル」と呼ばれる、オーストリア軍のパラシュート部隊や、クライミングのシーンでも使われる超強力なパーツを使用しているモデルもあるようだ。(PRの方が持っていたのは別のモデル。)噂ではこのバックル、2トンの重さまで耐えるというが、筆者の周りにその耐重性を計り知る術がないのが悔しい。まあバックルが壊れる前にリュックの底が破れてしまうこと必須ではあるが。

出典:http://steps.jp/news/2016/02/ynot.html
筆者が実際に拝見させてもらったリュックについていたのがこのバックル。ドイツ製のバックル「フィドロック」というパーツを使用しているモデル。マグネットによって開閉されるこのバックルもコブラバックルに負けないほどユニークで「男ウケするアイテム」である。そう、男ウケするほど物はいいのだろうけれど、実際にこれが飛ぶように売れるかと言われるとそれは別次元のように思う。
実際にこのYNOTの価格帯を見てみると、一番安いリュックタイプで12,500円、高いタイプでは4万円近いアイテムもある。一番安いリュックは折り畳んで持ち運びできるパッカブル仕様にはなっているが上記で紹介したような、特殊なパーツ類は使用していない。そのような仕様のアイテムを望むなら大体25,000円以上の価格帯になってくる。特殊なパーツを使う分、格好良さはアップするが商品価格もそれに応じてアップするのは言うまでもない。実際に筆者もこのアイテムを買うかと言えば、即答はしかねる。かっこよさや機能の凄さは実物を触って分かるように文句なしではあるが、そこですぐに飛びつくことはしない。

出典:http://www.carrot-online.jp/fs/carrot/AT-B0193A
ここ最近、街中を歩いているとこの形のリュックを見かけることはないだろうか?アネロというブランドの口金リュックである。昨年の11月、筆者はタイのバンコクに出かけたのだが街ゆく若者が何人もこのリュックを背負っており、さらにはマーケットでは堂々と偽物まで販売していたのには驚愕した。日本ではよく訪日外国人がお土産に買っていくという話を耳にしたが、ここまでとは思ってもみなかった。

出典:http://www.carrot-online.jp/fs/carrot/c/weblimited2
南充弘さんのブログでも「アネロ被り(アネ被り)」現象が発生していると指摘している通り日本人にも外国人にも売れに売れまくっているのだ。その要因として
  1. 価格が安い(4,500円から8,000円未満)=学生や主婦でも買いやすく購買層が広い
  2. デザイン、色合いが豊富=男性でも女性でも持ちやすい
  3. 訪日外国人効果
が挙げられるだろう。手頃な価格の割に、そこまで安っぽくもなく色合いも豊富に展開しているから男女問わずいろんな年齢層が買っていく。日本では主婦であろう方が背負っているのをよく見かけるのはこのため。(ママリュックとして紹介されているサイトもあり。)アネロのリュックには2トンの重さに耐えるパーツや撥水性抜群の生地などは使われていない。ターゲット層からしてそういった付加価値は不要なわけである。消費者がアネロに求めるものはデザインが良く手頃な価格であるということなのだ。だからこそ消費者はそこに飛びつく。
リュックという、物を入れて運ぶだけのアイテムに対して過剰なスペックを求める、ある種マニアックな気持ちも筆者は凄く分かる。男は薀蓄好きと言われる。別にそれを自慢したいわけではないが、何か聞かれた時にさらっと説明できると、ちょっといい気にもなる。言ってしまえば「ええかっこしい、カッコつけ」なわけである。物に対しての価値観が変化しているなんて言われて久しいけれど、ええかっこしい、カッコつけがどのくらい存在するのだろうか。そして、そういうことが出来るアイテムやブランドがいくつ残っているのだろうか?

出典:http://geared.jp/editors/2015/07/ynot.html
少し前見たテレビ東京のワールドビジネスサテライトでも特集していたが、ここ最近ビジネスマンも両手が空く、荷物を多く入れられるなどの理由でトートバッグからリュックに切り替える人が多く、人気を博しているとのことだった。(紹介していたアイテム全てが黒色のアイテム。)やはり人は利便性をまず重視し、そして実用的な機能性が備わっているか、そのシチュエーションで使う上で浮かないデザインか、などを見るようである。YNOTのようなハイスペックなアイテムを売り出すには、災害時にも頭を守れるリュック!火事が起こっても火の粉をはねのけてくれるリュック!断水しても水を漏らすことなく運べるリュック!と言ったような緊急時に役立つスペックに切り替えてはどうかと、冗談半分に思ってしまう。まさか、緊急時にまでカッコつける人はいないだろう、、、。


お知らせ 繊研plusにキューバ人のファッション特集を掲載しています。

2017/01/17

お知らせです。

タイトルにあるように、繊研新聞さんのウェブ版繊研plusにキューバ人のファッション特集を掲載しています。2016年9月から10月まで滞在した際撮影したストリートスナップを掲載しております。

あまり知られることのないキューバ人のファッションに関して是非ご覧ください。

What's Cuban fashion?

ご一緒に私のサイト内のPHOTOページにもキューバ人の写真を載せておりますので是非ご覧ください。

PHOTO

宜しくお願い申し上げます。


2016年もありがとうございました。

2016/12/31

2016年も当ブログ「Y's Wardrobe」をご覧になって頂き有難う御座いました。個人的にポートフォリオサイトも完成し、情報発信力が増した1年でした。
2017年もみなさんが「この着こなし、真似してみよう、参考にしてみよう!」と思えるようなコーディネートを提案していきます。

さてさて、大晦日はみなさんはどうお過ごしでしょうか?家で紅白を見て過ごすって方は是非こちらの情報を!

今年は逃げ恥や校閲ガールなど、ドラマ出演者の衣装が注目する機会が増えた1年ではなかったでしょうか?「紅白でのあの衣装が気になる!」にWWDとFashionsnapが応えてくれるようです。

2017年がみなさんにとってよき一年になりますように!

ブランドロゴ? いらねーよー!って即答できますか?

2016/12/26

ウォール・ストリートジャーナルからのツイート。

詳細は上記リンクを読んでもらうにして、この内容はなかなか日本人にはピンと理解し難いのではないでしょうか?「せっかくそこのブランドのアイテムを買ったのに、その象徴のロゴを外すなんて何のために買ったのかわからない」、「ロゴをとって無地になるなら、それこそファストファッションで十分」などと言った声が聞こえてきそうです。

一方でブランド側からしたら「お金を払って商品を買ってもらって、それを着用して街を歩いたりSNSで露出してもらったりして、いい広告だわ、ウシシー。」なーんて声も聞こえてきそうですが、そんなの今に始まった事ではないはず。だって記事本文にあるような、ラコステにしろポロ・ラルフローレンにしろずーっと前からブランドとして、ロゴ入りのアイテムを販売し、みんなそれを着続けていたわけですから、今更広告って感じでもないのではないでしょうか。むしろ、「街で見かけたあのワニのポロシャツ、欲しい!」 なんて情弱な人が居たら教えて欲しいくらい。

究極の普通を表す「ノームコア」という言葉が出て流行りましたが、それとはこの内容は少し違うみたいです。それよりも以前からブログを読んでいる、ロン毛と坊主とニューヨークのロン毛さんが書いた記事内容が今回のウォール・ストリートジャーナルのツイートと相反して居て面白いんですよ。

記事によると、

スマホを誰もが所持するようになり、Facebook、InstagramをはじめとしたSNS新時代がやってきました。もともと一般人よりも承認欲求の強かったファッショニスタ達は、スマホで毎日セルフィーを撮り、服装をSNSにポストしイイネ、コメント、フォロワーを獲得することで快感を得るようになりました。 (中略)今まで純粋に好きな服を着ていた人たちが、こぞってSNSにポストした際に見栄えの良い服を選ぶようになっている現象。具体的にいうと、最近のファッショニスタはロゴやグラフィックプリントなどで誰が見てもパッと何の服か、どこのブランドの服かわかる服しか着なくなってきています。もっというと、自分がSNSで多くの人に承認され、有名になればなるほど、怖くて誰が見てもどこの服かわかる服しか着れなくなっているのが見て取れるほどになっている。(中略)ブランドもビジネスなので売れるものを作るのは当たり前ですが、ブランドの価値、クリエイションの評価に影響を与えかねない、またはブランドイメージを落としかねないブランドすら出てきています。

とある。
よく考えると、オシャレに気を使う人ほど無地でシンプルなアイテムや、柄物でも奇抜な柄を使うことはあっても、ブランドロゴに依存することなど今までなかったはず。そもそもファッショニスタと呼ばれる人は同質化を嫌うわけであって、ロゴのついたアイテムなど着た日には、どこがどう他人と区別化されているかわからないわけです。そこいくと、ヴェトモンのDHLの黄色いTシャツは度肝を抜かされましたが、ロン毛さんの投稿を見てなるほどなと、腑に落ちた次第です。

翻って日本の状況を思うとどうでしょうか。何年も前に流行ったポロ・ラルフローレンのデカポニーの刺繍が施されたポロシャツが流行ったのを覚えていますか?あれを着てた人を思い返してみると、決して普段からオシャレが好きで、あえてこのデカポニーのポロシャツを選びました!っていう人はごく少数で、いいところ普通のおじさん世代が、「ロゴくらい大きい方がオシャレだろう」と勘違いした結果ではないでしょうか?

今くらいの寒い季節ならばダウンで有名なモンクレールもかつて、一部モデルで左腕のワッペンが握り拳くらいの大きさになったことがありました。「私の着ているダウンはモンクレールで、ユニクロのそれとは違うの!」と言わんばかりのロゴの主張でした。ロゴ大好き、ブランド大好きの日本人にはブランドロゴを外すなんて到底できないことなのかもしれません。

余談ですが、スタイリストの山本康一郎さんは購入した服の首元にあるラベルをリッパーで綺麗に剥がし取るようです。雑誌の対談記事で読んだ内容なのでうる覚えなのですが、氏曰く、スタイリストのような仕事をしている自分が服のブランドを知られては話にならない、と言ったような発言をされて居ました。有名スタイリストたるもの、購入されている服のブランドは錚々たるものでしょうが、あえてリッパーでラベルを外し、どこのものか悟られないようにする。何とも男らしく、粋な計らいと思いませんか?

不良在庫をどうするか? 捨てる?燃やす?売りに出す?

WWDのツイッターにこのようなものが挙げられていました。
記事によると、

「スタートアップ企業のウィファブリックは、デッドストックのためのBtoB向けフリマアプリ「スマセル」を来年夏にスタートする。これまで電話やFAXで特定の業者を通じ行ってきた不良在庫の処分を手軽にスマホで行えるようにすることで、新たな市場開拓を狙う。 」

とある。なるほど、テキスタイル商社出身の方らしく現場で見て着た不良品、廃棄量を不憫に思いサービスをローンチするようになったのだと思われます。ちなみに日本の衣料品の廃棄量は年間約100万トンにものぼります。(中小企業基盤整備機構調べ)

食品のように健康面での不安を考えなくても良い分、依頼する方も受ける方もストレスが少なそう。何より廃棄していたものが「誰かの価値になる」なんて素敵なことでは?世の中断捨離だ、ミニマリズムだ、なんてものを少なくする風潮がある中、作るだけ作っておいて→不良でした→はい、廃棄ね! なんてことをしていたらCSR的にも良くないはず。

アパレル業界は多少の不良(ほんの少しの汚れ、歪みなど)でも製造メーカーに返品してくるし、実際に私もそれを目の当たりにして、処分してきました。昔はアウトレットが多少のB品ならば格安で売っていたのですが、今やそんな姿を見る影もなく、アウトレット用の商材を作って売る始末。10数年前のアウトレットの姿が懐かしいです。(当時もアウトレットはB品以外にもシーズン型落ちやサンプル品など種類も豊富だったと記憶)

今回のサービスはBtoBのようですが、ぜひBtoC向けのサービスも展開して欲しいところ。繊維産業ブログを書かれている南充浩さんなどはよくブログで「バッタ屋(閉店したお店の商品を買い叩き、自店舗にて格安で売るお店)が今後流行るのでは、儲かるのでは」と言われていますが、バッタ屋の位置付けにならないまでも、供給は十分にあるのだから、それ相応の需要もあるように感じてなりません。

当然企業としては無駄を省く意味でも不良率、廃棄率を下げるのが命題ではありますが大量生産している企業ほど分母が多くなる分、少ないパーセンテージでもその量は尋常ではありません。資源に優しく、そして業界としても新たに需要喚起できる案件になって欲しいと願うばかりです。

2017年に売れるファッションアイテムは「喪服」!?

2016/12/02

今朝ツイッターのタイムラインを見ていたらきになるニュースが。

2017年に売れるのは喪服と予想。
記事によると

「団塊世代の人たちはすでに仕事をリタイアし、70代にさしかかり、亡くなる人も出てきます。その子どもである団塊ジュニアにあたる30代後半~40代の中には、これを機に喪服をそろえようという人もいるでしょう。店に行くよりネットショッピングで探す方が早いから、楽天、ZOZOTOWNなどの通販サイトで商品を販売しているブランドは、こぞって参入していく可能性は高いです。しかも、人気のあるブランドが普段使いもできるデザイン性の高いものを発売すれば、もっと需要は高まるでしょう」
情報源: 2017年売れるファッションは喪服? 流行の陰にある「団塊世代」というキーワード|サイゾーウーマン

とのこと。
まあ確かにそうかもしれません。そもそも今の20代〜30代の人って冠婚葬祭用の服って所持しているのだろうか?略式のブラックスーツで済ませている人も一定数いるはず。だったら滅多に使わない「晴れ着」用にするのではなく、日常的に使えるようにしたほうが着る側にとっても有難い。記事にもあるように普段使いデザインを採用するなら自ずと略式になるはずです。

この記事を書くにあたって紳士服業界の売り上げ(2015年度)も調べて見ましたが、

1位 青山 売上1,917億 営業利益173億
2位 AOKI 売上1,112億円 営業利益107億円
3位 コナカ 売上691億円 営業利益22億円
4位 はるやま 売上504億円 営業利益15億円

と、1位の青山がダントツでトップなんですね。というよりも紳士服店に入ったことがある方は分かると思うのですが、人がそんなに入っていないお店でこれだけの売上高を叩き出していることに私はびっくりしました。1位の青山で798店舗!!(2016年4月当時)。確かにちょっと郊外に車で行くと大きい青の看板が目に飛び込んできますね、、、。
ちなみに紳士服1店舗で5万人の商圏をカバーする、と言われています日本の人口は1億2600万人ですので、大まかに言うと2500店舗で飽和します。約1/3を青山がカバー。青山、強し!2位のAOKIで567店舗(2016年3月当時)。
参考までに全国の紳士服勢力図(2012年当時)も掲載しておきます。
参照元:http://todo-ran.com/t/kiji/15145


売上に関してはどうでしょうか?
少し古いデータですが、矢野経済研究所「アパレル産業白書」によると、2007年に3099億円(小売金額ベース)だったスーツ市場規模は、団塊世代退職やクールビズ浸透により、2013年には2183億円に減少しています。各社レディースアイテムの強化や靴、鞄など雑貨にも力を入れて売り上げ減少阻止を測っているようですが、このままではなかなか売上の大幅向上は望めないかと思われます。
個人的に喪服にせよスーツにせよお直しサービスを充実させて今持っているスーツを今っぽく作り直せば其れ相応の需要があるとは思うのですが、量販店の安いスーツをわざわざ直してまで着るかと言われたら答えようがないですしね。

紳士服店でも喪服の取り扱いがあります。2017年には本当に喪服が売れるのか、そして紳士服各社の売上は上がるのか、注目したいです。

ライザップvsユニクロスポーツ!? 2017年春夏はスポーツ商材がアツい。

2016/11/22


先週の金曜日、ユニクロの2017年春夏新作展示会に行ってきました。
たくさんの画像を使ってブログを書いているので是非こちらからご覧ください。
その展示会場で初めて知ったのですが来年の春に「UNIQLO SPORT」がさらに凄いことになるようです。それは、、、


パフォーマンスサポートタイツの登場です。しかもお値段が1990円+税(予価)!!安すぎませんか?
スポーツメーカーからはすでにこのようなサポートタイツは販売されていますが如何せん値段が高い!私もスキンズのサポータータイツをジムでのトレーニングで使っていますが日本で正規で買ったら上位モデルのセットアップで3万円近くします。タイツだけでも1万円を超えますしね。
そこでユニクロが2000円ちょっとで販売開始となれば、今まで高くてサポータータイツを見送っていた方はお試し感覚で使えると思います。こりゃ既存メーカー、ブランドにとったら脅威以外何ものでもない。こだわる人はブランドにもこだわるんだろうけど、大多数が「とりあえず試してみたい、効果を実感したい。じゃあユニクロで」って人が多いはず。

ユニクロがついにスポーツグッズ関連にも本格的にテコ入れしてきたと思った数日前にはライザップもアパレルに参入だとか!
コンプレッション(サポータータイツ、圧着タイツ)30型、フィットネス20型、ゴルフ70型の3カテゴリーでアパレルに参入だとか。代表商品の価格は、フード付きスウェットシャツが1万5,000円、メッシュバッグが3,000円、サンダルが2,800円、コンプレッションタイツが8,000円(いずれも税別)。
ライザップは如何にしてフィットネススタジオと連動して展開していくのか注目ですし、大型施設への出店もあるとのことなので販売面でもどう戦略を練ってくるのかも気になります。コンプレッションタイツの試着とか、フィットネススタジオさながらの体験ブースがあると面白いかもしれません。

来年春夏はスポーツブランドから目が離せません!

Translate

注目の投稿

【初めてブログをご覧になる方へ】初めましてのご挨拶

これまで600本以上記事を書いておきながら、まともに自己紹介もしてこなかったので、 これを機会に初めてご覧になっていただける方や、日々訪問して頂いている方々への自己紹介をアップします。 * 身長:175cm 体重:65kg トップス...