先週の土曜日、久しぶりにゆっくりと原宿〜青山近辺のショップを見て回れた。
店頭のマネキンやディスプレイはすっかり色鮮やかな春物を着ている。
このブログでもお伝えしているように今春はやはりペールトーンが良さそう。
メンズでもピンクを提案しているところが複数見かける。
「普段ピンクなんて着ないよ!」という方もこの春は是非チャレンジしてみてはいかがだろう。
今日はショップを巡って気づいたことを1つ。
色々なお店を見て分かったことだが、リメイクブランドがやたらと展開されているということ。
筆者が見たリメイクアイテムは主に1枚の服を解体し、複数の服をつなぎ合わせて作ったものだった。
画像で紹介すると、、、
こちらのような2本の色味も太さも異なる別々のデニムをつなぎ合わせたアイテムや、
全て柄や配色の異なる複数枚のフランネルシャツをカットし1着に仕上げたアイテムなど展開は様々。
思いつくままにブランド名を挙げてみると、
- REBUILD BY NEEDLES
- OLD PARK
- 77ciraca
- ink
- RESCARP
- NIUKU
といったところ。筆者が知らないだけで、探せばもっと数があると思われる。
ここ最近、都内の古着屋に出かけても10代と思われる若者のお客が目立つようになったし、
今では規模も縮小されているが、WEGOの古着コーナーでも多くの人がアイテムを物色しているのを見かける。
90年代っぽいデザインが再評価されていることがメインにあるのだろうが、
古着ならではの「1点もの」という特別感も今の若者に新鮮に映っているのかもしれない。
量産型と呼ばれる右を見ても左を見ても同じような格好をしている人が多い中で、
このような傾向の変化が出ることは良いことだと筆者は感じる。
古着ブーム再来に便乗してか、増えているリメイクブランド。
筆者はその業界に詳しく無いのでここからは想像だが、普通の服を作るよりも儲かるのではないかと感じている。
その理由を示したい。
まず材料となる古着。
ヴィンテージと呼ばれる年代物のアイテムは高くつくが、何でも無い古着は海外で投げ売りされている。
大量に仕入れて商品として使えるのか選別は必要ではあるが、このあたりはデザイナーの感覚頼りといったところか。
1つできるとダサいけど、いろんなものと掛け合わせたらおしゃれに見える、化学反応もリメイクの面白いところ。
考えようによっては、無駄を極限に抑えてアイテムを作れそうだ。
次にパターン及び縫製に関して。
普通の洋服であれば肝となる部分であるがそこはリメイク、
パターン(服の設計図のようなもの)などあって無いようなものではないかと思われる。例えば、
出典:http://eyescream.jp/tyo/feature/kidaore-2014ss/5/ |
こちらのアイテムはリビルド バイ ニードルスというブランドが毎年リリースしているロックTである。
裾の部分を見ていただくとガタガタで一直線でないのがわかる。
これも普通の洋服であれば不良品扱いされるところだが、リメイクとなれば良しとされる。
むしろこのような作りであったり色の切り返しこそ、そのブランドらしさが出るのでは、と考えている。
従来の服のパターンを周知しており、如何にそれを崩すか。応用力が求められる。
しかしながら縫製に関してはより専門性の高い技術が求められるのではないだろうか。
単にTシャツを半分に切って縫い合わせるだけなら素人でも出来るが、
まつり縫いなど施そうと思うと専用のミシンが必要だし、デニムだともっと厄介になる。
この写真のようにファスナーの部分の縫製などは一定の技術が必要だろうし、
半分ずつに切った2本のデニムをつなぎ合わせるのも素人では一苦労。
最後は価格設定。
これはそのブランドが自由に設定できるので相当な粗利が期待できるのではないか?
大量に古着を格安で仕入れ、選別し縫製する。
一連の流れは当然手間のかかるものではあるが、リメイクという付加価値が容認されている今、
相当高価なアイテムも見かけるから強気なものだ。
そう考えると古着を大量に持っているWEGOなどがリメイクブランドを立ち上げても面白いように思う。
もともと古着屋がスタートなので買い付けのルートは持っているだろうし、工場も手配可能。
何より都心部を中心に実店舗を多数構えている分、新規参入しても勝機はあるように感じる筆者は浅はかだろうか?
WEGOのオリジナルアイテムは格安であるが、リメイクブランドを作ればその何倍もの値段を付ける事が可能。
材料も道具も店も顧客も既に持っている強みを活かす手はないと思うのだが、、、。
もしリメイク経験のある諸兄姉がこのブログを読まれたら色々教えて頂きたい。
以下3/28追記
やはりというか当然の流れ。
いつまでこのブームが続くかはわからないけど、いいことかと。
ウィゴーが発祥の地・アメリカ村に復活 古着のみ取り扱い https://t.co/6DU3AwJW2P pic.twitter.com/5e7snIwTW6
— WWD JAPAN (@wwd_jp) 2017年3月28日
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